専門研修プログラム
① 総合診療専門研修プログラム
| 特徴 | • 生物・心理・社会的な問題すべてに対応できる原因臓器に限定されない包括的診療能力を身に付けることが可能 • 学修者の多様なニーズに応えます。 ・ 多様な連携施設がありますが、学修者の希望する連携施設を随時追加していきます ・家庭医、病院総合診療医の両方の研修に対応 ・新・家庭医療専門医、病院総合診療医学会専門医も取得可 ・博士(医学)取得可 |
| 必修科 | • 総合診療専門研修Ⅰ(診療所・中小病院):単独で6ヶ月以上 • 総合診療専門研修Ⅱ(病院総合診療部門):単独で6ヶ月以上 ※総合診療専門研修ⅠとⅡをあわせて18ヶ月以上 • 内科:単独で12ヶ月以上 • 小児科:単独で3ヶ月以上 • 救急科:単独で3ヶ月以上 |
| その他の領域 (必修科以外の領域) |
研修目標の達成に必要な範囲で外科・整形外科・産婦人科・精神科 ・皮膚科・眼科・耳鼻咽喉科などの各科での研修を行ってもよい。 |
|
医療資源の乏しい地域 での研修 |
必修科またはその他の領域での研修中に6か月以上行う。 |
1年目
2年目
3年目
研修施設と研修領域(首都圏) ※青字は医療資源の乏しい地域に該当
| 基幹 | 聖マリアンナ医科大学病院 | 総Ⅱ、内科、救急、その他(放射線診断、超音波センター) |
|---|---|---|
| 川崎市立多摩病院 | 総Ⅱ、内科、小児、救急 | |
| 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 | 救急 | |
| 千葉大学医学部附属病院 | 総Ⅱ、内科 | |
| 横浜市立大学附属病院 | 総Ⅱ、内科 | |
| 連携 | 多摩南部地域病院 | 内科、小児、その他(婦人、耳鼻、皮膚、眼) |
| 都立多摩総合医療センター | 総Ⅱ、内科 | |
| 横浜総合病院 | 内科、小児、その他(整形、脳外、眼、泌尿) | |
| 真名久木病院 | 内科、その他(整形) | |
| 多摩ファミリークリニック | 総Ⅰ | |
| 久野診療所 | 総Ⅰ | |
| あさお診療所 | 総Ⅰ | |
| 鷺沼診療所 | 総Ⅰ | |
| 亀谷診療所 | 総Ⅰ | |
| 国保内郷診療所 | その他(地域医療) |
研修施設と研修領域(首都圏以外) ※青字は医療資源の乏しい地域に該当
| 連携 | 滋賀家庭医療学センター | |
|---|---|---|
| 弓削メディカルクリニック | 綜Ⅰ | |
| 北海道家庭医療学センター | ||
| 更別村国保診療所 | 綜Ⅰ | |
| 寿都町立寿都診療所 | 綜Ⅰ | |
| 国保上川医療センター | 綜Ⅰ | |
| 浅井東診療所 | 綜Ⅰ | |
| 水戸協同病院 | 綜Ⅱ,内科 | |
| 春日部総合病院 | 綜Ⅱ,内科 | |
| かしま病院 | 綜Ⅰ,総Ⅱ | |
| 鹿児島県立大島病院 | 総Ⅱ,内科,小児,救急 | |
| 松江赤十字病院 | 内科,救急 | |
| 仁達川国民健康保険大崎診療所 | その他(地域医療) | |
| (医)邦鴻会 とみおか診療所 | その他(地域医療) |
GoogleMap
②内科専門研修プログラム
| 特徴 | • 内科専門研修プログラム全体 • 標準的かつ全人的な内科的医療の 実践に必要な知識と技能を修得 • 連携施設1年以上、うち法人外6ヶ月以上 • 救急科ローテーション(ER+HCU):3ヶ月 • 医学博士取得可 • 内科専門研修プログラムにおける総合診療内科での研修 • 領域横断的な診療能力(内科+α:整形、皮膚、精神など)の修得 |
| 専門研修の期間 | 内科専門医は2年間の初期臨床研修後に設けられた専門研修(後期研修)3年ないし4年間の研修で育成されます。 |
プログラムの全容は下記のバナーよりPDFでご覧下さい。
内科専門医研修プログラムにおける総合診療内科の研修例
| 時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 8:15-9:00 | カンファレンス | カンファレンス | カンファレンス | カンファレンス | カンファレンス | 8:30〜 カンファレンス |
| 午前 | 病棟/外来 | 病棟/外来 | 病棟/外来 11:00〜12:00 レクチャー |
病棟/外来 | 病棟/外来 | 病棟/外来 |
| 午後 | 病棟 14:00〜15:00 医学生向けレクチャー |
病棟 14:00〜15:00 医学生向けレクチャー 14:00〜16:00 診断推論カンファレンス(月1回) |
病棟 14:00〜15:00 医学生向けレクチャー |
病棟 14:00〜15:00 医学生向けレクチャー 14:00〜15:00 国際医療福祉大救急科との合同カンファレンス(月1回) 15:00〜17:00 千葉大総合診療科カンファレンス(毎週) |
病棟 | |
| 夕方 | カンファレンス | カンファレンス | カンファレンス | カンファレンス | カンファレンス |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 7:30-8:00 | 勉強会 | 勉強会 | ||||
| 8:00-8:30 | カンファ | カンファ | カンファ | カンファ | カンファ | 勉強会 |
| 8:30-12:00 | 病棟 | 病棟 | 病棟 | 病棟 | カンファ 回診(〜12:30) |
|
| 13:00-14:00 | カンファ | 外来 | 家庭医輪読会(第3) | 当直後休み | 症例カンファ | 第4土曜 レジデントデイ (2ヶ月に1回) |
| 14:00-15:00 | 症例カンファ | |||||
| 15:00-16:00 | 病棟 | 病棟 | 病棟 | 病棟 | ||
| 16:00-17:00 | ||||||
| 17:00〜 | 当直 平日週1回 休日月1回 |
専攻医の受け入れ数
聖マリアンナ医科大学病院における専攻医の上限(学年分)は45名です。
1) 当院内科における過去5年間の採用実績は13名~22名で、これまでに1学年30名までの実績があります。
2) 剖検検体は2021年度29体、2022年は26体、2023年度は27体です。
3) 疾患群別のDPC病名を基本とした疾患群別の聖マリアンナ医科大学病院内科入院患者数の13領域・70疾患群のうち主な疾患の2022年入院患者数は以下の通りです。
1.消化器:肝および肝内胆管がん 94例
2.循環器:虚血性心疾患 549例
3.内分泌:副腎疾患 96例
4.代謝:糖尿病 237例
5.腎臓:CKD 266例
6.呼吸器:肺悪性腫瘍 538例
7.血液:白血球系悪性疾患 344例
8.脳神経:脳梗塞・TIA 312例
9.膠原病 557例
10.腫瘍:胃癌・大腸癌 262例
大学病院のみでも70疾患群のうち約8割は経験可能でした。更に連携施設である川崎市立多摩病院総合診療センターでの研修を通して一般・高齢者、感染症、また救命救急センターで多くの各領域の救急症例が経験可能です。
subspecialty領域
内科専攻医の目指す希望・将来像に応じて3年目で、subspecialty領域を中心とした研修が大学病院・連携施設において行うことができます。大学院に進学することもできます。内科専門研修修了後、希望により引き続き聖マリアンナ医科大学で継続してsubspecialty領域(消化器、循環器、呼吸器、脳神経、血液、腎臓、内分泌代謝、糖尿病、感染症、リウマチ・膠原病、総合診療、腫瘍)の研修が可能です。
神奈川県内連携施設 24施設
| 川崎市立多摩病院 | 湘南藤沢徳洲会病院 |
| 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 | 相模原協同病院 |
| 聖マリアンナ医科大学東横病院 | 北里大学病院 |
| 神奈川県立循環器呼吸器病センター | 横浜栄共済病院 |
| 横浜労災病院 | 横浜総合病院 |
| 横須賀市立うわまち病院 | 神奈川県立がんセンター |
| 大船中央病院 | 済生会横浜市東部病院 |
| 湘南鎌倉病院 | けいゆう病院 |
| 相模原病院 | 聖隷横浜病院 |
| 関東労災病院 | 平塚市民病院 |
| 帝京大学医学部附属溝口病院 | 虎ノ門病院 分院 |
| 新百合ヶ丘総合病院 | 川崎市立川崎病院 |
県外連携施設(34施設)
| 稲城市立病院(東京都) | 東北医科薬科大学病院(宮城県) |
| 榊原記念病院(東京都) | 亀田総合病院(千葉県) |
| JR東京総合病院(東京都) | 東京ベイ・浦安市川医療センター(千葉県) |
| 東京高輪病院(東京都) | 千葉大学医学部付属病院(千葉県) |
| 国立病院機構東京医療センター(東京都) | 沼津市立病院(静岡県) |
| 東京医科歯科大学病院(東京都) | 国立病院機構 静岡医療センター(静岡県) |
| 杏林大学医学部付属病院(東京都) | 独立行政法人地域医療推進機構(JCHO)山梨病院(山梨県) |
| 町田市民病院(東京都) | 大同病院(愛知県) |
| 多摩南部地域病院(東京都) | 岐阜県総合医療センター(岐阜県) |
| 東京大学医学部付属病院(東京都) | 松阪市民病院(三重県) |
| 東京大学医科学研究所付属病院(東京都) | 国立循環器病研究センター(大阪府) |
| 独立行政法人地域医療推進機構(JHCO)東京山手メディカルセンター(東京都) | 長崎大学病院(長崎県) |
| NTT東日本関東病院(東京都) | 高知医療センター(高知県) |
| 虎の門病院(東京都) | 福岡大学病院(福岡県) |
| 地方独立行政法人 東京都立病院機構 東京都立駒込病院(東京都) | 友愛医療センター(沖縄県) |
| 公立学校共済組合 関東中央病院(東京都) | 沖縄県立中部病院(沖縄県) |
| JA北海道厚生連 札幌厚生病院(北海道) | |
| 岩手県立中央病院(岩手県) |
③新・家庭医療専門医
新・家庭医療専門医が活躍できる場について
新・家庭医療専門医の活躍の場は、地域診療所、中小病院、大病院、大学など多岐にわたり、全年齢層の包括的医療、地域包括ケア、診断困難例の対応、後進の育成など、医療・保健・福祉の連携の中心で、都市部からへき地まで幅広く求められています。地域医療構想が進む中で、総合的な診療能力とリーダーシップが不可欠な存在として、その役割は今後ますます重要になります。
プログラム概要
A.プログラムを展開する場や医療施設の地域背景や特長
当プログラムの基幹施設が所在する川崎市北部地域は、東京のベッドタウンとして約 90 万人の人口を擁する。基幹施設およびその周辺医療機関を中心とした医療機関との連携により、主に都市部郊外の地域医療を研修することができる研修プログラムである。また、北海道や滋賀県の医療機関を連携施設とすることで、いわゆる医療資源の乏しい地域での研修にも対応する。さらに千葉県の大学病院との連携により、診断学の研修を受けることができる他、地方都市における医療を経験することも可能である。
B.プログラムの理念
小児から高齢者まで幅広い年齢層に対し、領域横断的な診療を行うことができる能力を身につけ、診断のついていない患者の診断はもちろん、急性期疾患から慢性疾患までの適切な治療、マネジメントを行い、利用可能な医療福祉資源を最大限に活用した診療を提供できる能力を持った医師を養成する。
C. 全体的な研修目標一般目標
一般外来での内科系コモンディジーズの診断・治療、および紹介技能を研修する。特に、診断のついていない症候や健康問題を有する患者に対して、生物・行動・社会的な問題すべてを原因臓器に限定されない包括的な切り口で診療する専門技能を身につける。
個別目標
1. すべての医師が備える能力
(1)診療に関する能力
- a.コモンディジーズに対する、エビデンスに基づいた診断・治療を実践できる。
- b.病態生理学的あるいは心理社会的にも複雑な問題を有する患者に関して、適確に対処できる。
- c.簡潔かつ適確にプレゼンテーションができる。
- d.スクリーニングおよび焦点を絞った身体診察が状況に応じて使い分けられる。
- e.耳鏡、眼底鏡、関節穿刺、超音波検査などのベッドサイドでの基本的臨床検査を実践できる。
- f.学生・研修医に対する効果的な指導法を実践できる。
(2)プロフェッショナリズム
- a.専門職(医師)として、高い倫理性を持つことが必要であることを理解する。
- b.生涯学習の重要性を認識し、自己学習を継続することができる。
- c.適切な学習資源を利用することがきる。
(3)組織・制度・運営に関する能力
- a.我が国の保健医療福祉制度を理解することができる。 b.リスクマネジメントを行うことができる。
- c.チーム医療の重要性を理解し、実践することができる。
2. 家庭医を特徴づける能力
(1)包括的・継続的・効率的な医療を提供する能力
- a.他科の医師との連携をとり、適確な紹介、対診ができる。
- b.病診連携・病々連携を適確に実践できる。
- c.必要時には、患者教育を行うことができる(禁煙など)。
(2)地域・コミュニティーをケアする能力
- a.予防医学に関心を持ち、ヘルスプロモーション(1次予防)、スクリーニング(2次予防)が実践できる。
- b.地域の保健医療福祉システムを理解し、有効に活用することができる。
- c.他の専門職と協力し、適切な医療を提供することができる。
(3)患者中心・家族志向の医療を提供する能力
- a.患者の家族背景、社会背景を考慮した適切なマネジメントができる。
D. 各ローテーション先で学べる内容や特色
1)家庭医療専門研修Ⅰ
いずれの研修施設も地域のかかりつけ医として、急性期から慢性期、予防・健康増進、緩和ケアまで幅広い領域の研修を行うことが可能であり、訪問診療を行っている患者について 24 時間体制での対応を経験することができる。また、病院との病診連携、介護福祉施設との連携を積極的に行っており、IPW(専門職連携)について学習、経験することができる。
外来においては、担当患者の主治医となり、継続的な診療を実践できる。多摩ファミリークリニック、久地診療所、あさお診療所では、都市部郊外における地域医療、更別村国民健康保険診療所、寿都町立寿都診療所、国民健康保険上川医療センター、浅井東診療所では医療資源の乏しい地域における地域医療、かしま病院では、地方都市における地域に根ざした小病院における医療をそれぞれ経験できる。
なお、家庭医療専門研修Ⅰの期間は、基幹施設である聖マリアンナ医科大学病院に在籍するプログラム統括責任者、指導医からオンライン会議アプリケーションを用いての指導を受けることが可能である(研修先との事前調整必要)。
(2)家庭医療専門研修Ⅱ
○聖マリアンナ医科大学病院総合診療内科
思春期から高齢者まで幅広い年齢層、かつ、コモンディジーズから診断困難例まで幅広い疾患の外来診療、入院診療が可能である。また、診断学を中心とした初診患者の診療、および入院診療を学習することもできる。専攻医の数が増えれば、将来的には、屋根瓦式の指導方法を採用し、後輩の指導を通じて、指導方法を学習することが可能な環境を整備する。
平日は朝、夕の 2 回、入院症例のカンファレンスを行う他、週 1 回、外来症例のカンファレンスを行い、他の研修医、指導医が経験した教育的な症例の診断プロセスを共有し、また、自ら症例提示を行うことでプレゼンテーション能力を高めることができる。また、原著論文、症例報告など、学術的な活動の指導を受けることができる。
○川崎市立多摩病院総合診療内科
新家庭医療専門研修プログラム、総合診療専門研修プログラムを持ち、専攻医教育の経験が豊富である。屋根瓦式の指導体制を構築している他、家庭医療に関するレクチャー、他科の指導医クラスによるレクチャーなどを積極的に行っている。
○千葉大学医学部附属病院
病歴情報を駆使した診断学を学習することができる。専攻医が初診外来を担当し、問診、身体診察を行った後、すべての症例について、指導医から person to person の指導を受けることができる。毎週実施される症例カンファレンスでは、教育的な症例を共有し、病歴情報から診断に至るプロセスを学習することが可能である。また、家庭医療をはじめとする各種レクチャーも実施されている。
E. 指導体制に関する特長
(1)家庭医療専門研修Ⅰ
地域のかかりつけ医として長年、診療を行っている指導医から、地域に根ざした医療、福祉活動の実際を学ぶことができる。いずれの研修施設も医師以外の医療職との連携に積極的であり、多職種連携(IPW)について、現場で学修、実践できる体制となっている。
(2)家庭医療専門研修Ⅱ
聖マリアンナ医科大学病院総合診療内科、千葉大学医学部附属病院総合診療科では、指導医が、専攻医からのコンサルテーションをなるべくリアルタイムで受けるようにする他、指導医とともに振り返りを行う。教育的な症例については、科内カンファレンスに提示し、診断に至るプロセスを共有する。また、症候学、身体診察等に関するレクチャーや抄読会を定期的に開催する等、専攻医の教育に力を入れる。川崎市立多摩病院総合診療内科は、新家庭医療専門研修プログラム、総合診療専門研修プログラムを持ち、専攻医教育の経験が豊富である。屋根瓦式の指導体制を構築している他、家庭医療に関するレクチャー、他科の指導医クラスによるレクチャーなどを積極的に行っている。千葉大学医学部附属病院総合診療科は、専攻医が経験したすべての症例について、指導医から person to person の指導を受けることができる。毎週実施される症例カンファレンスでは、教育的な症例を共有し、病歴情報から診断に至るプロセスを学習することが可能である。また、家庭医療をはじめとする各種レクチャーも実施されている。
F. 医療専門職、保健・福祉専門職の協力を得る方法
医療関係職種、保健・福祉関係職種には、必要に応じて研修開始前に予め後期研修受け入れの説明を行い、協力を依頼する。
G. 地域の住民、医療機関の利用者などの協力を得る方法
地域住民、医療機関の利用者などには、ホームページや住民対象の健康教室等で専攻医が研修を行っていることを周知する。医療機関の利用者には、専攻医が研修を行っていることを説明し、協力をいただける場合に診療を行う。
④病院総合診療専門医研修プログラム
病院総合診療専門医とは
21世紀を迎えて久しく専門分化が進む医療分野において医療の質が重視される現在、病院における総合診療分野の役割も臓器専門分野と同様に重視されてきています。病院総合診療医は、様々な規模で急性期から慢性期までの病院医療チームにおいてリーダーシップ、マネジメントスキルを発揮し、患者および患者家族の人生における病院ケアでの健康管理を最大化することのできる医師です。
プログラム概要
研修概要
1)研修段階の定義:病院総合診療専門医研修は、内科系(小児を含む)、外科、救急を基本領域として、幅広い症候・疾患の病態を理解し、基本的な治療法を修得したうえで、より高度な病院総合診療の専門性を修得する研修です。なお、病院総合診療専門医研修は総合診療専門研修および内科専門研修と並行して行うことが可能です。
2)専門研修期間は以下の基準によって、1-3年の期間が設定されます。総合診療専門医研修期間に日本病院総合診療医学会の認定施設で2年間以上研修していた場合は1年間の研修プログラムを、総合診療専門医研修期間および内科専門研修期間に日本病院総合診療医学会の認定施設で1年間研修していた場合は2年間の研修プログラムを、専門研修の期間に日本病院総合診療医学会の認定施設で全く研修していなかった場合は3年間の研修プログラムを履修していただきます。
3)臨床現場での学習:病院総合診療専門医カリキュラム必須項目すべてと、必須以外の項目の7割以上に関して研修レポートを記載することを要件とする。専門研修登録システムへの記載と指導医の評価書承認によって目標達成までの段階を明示することが必要です。研修施設ごとの到達目標は以下の基準を目安とします。
経験: 病院総合診療専門医カリキュラム
- (1)どのような疾患・病態の患者にでも、全人的医療を実践する。
- (2)併存疾患の多い患者の管理ができる。
- (3)専門診療科との連携ができる。
- (4)家庭医との連携ができる。
- (5)地域包括ケアの要として地域と繋がり、患者やその家族、それを取り巻く地域環境を.据えた診療ができる“
- (6)他職種との連携ができ、リーダーシップを発揮できる。
研修例
● 基幹施設(聖マリアンナ医大病院)での研修期間
期間: 原則として 1-3 年
(1)経験: この期間に病院総合診療専門医カリキュラムのうち、主に(1)“どのような疾患・病態の患者にでも、全人的医療を実践する” (2)“併存疾患の多い患者の管理ができる” (3)“専門診療科との連携ができる”について経験し習得できることを目標とする。また可能であれば(4)“家庭医との連携ができる。 (5)“地域包括ケアの要として地域と繋がり、患者やその家族、それを取り巻く地域環境を.据えた診療ができる“ (6)“他職種との連携ができ、リーダーシップを発揮できる”,について経験し習得することを目標とする。
(4)~(6)の習得は、当院のメディカルサポートセンター(地域連携室、MSW部門、看護相談部門)での研修も行う。研修期間全体を通して、急性期病棟12ヶ月、地域包括ケアを意識した研修2ヶ月以上(可能なら6ヶ月)、集中治療(努力義務2ヶ月以上)、外来・救急研修が0.5日/週で3ヶ月の初診・救急外来+6ヶ月以上の再診外来、以上を研修する。ただし、必要研修期間における研修内容は、基本領域での研修内容も勘案し、連携施設での研修も含めて決定される。
● 連携施設(在宅診療に携わるクリニックや療養病床を有する病院)
在宅診療の研修は連携クリニックにて週1日の研修を1年間から3年間を通じて行う。
● 全期間を通じての研修
全期間を通じて、基幹施設(聖マリアンナ医大病院)の指導医との連絡を密にとり、教育活動(学生対象の講義、院内セミナーや市民対象の講演などを含む)を経験する。また、学術活動として、日本病院総合診療医学会学術総会での発表あるいは日本病院総合診療医学会雑誌に論文報告を少なくとも1件は達成し、6つの病院総合診療専門医カリキュラムついて全て経験できるようにする。
(1)臨床現場を離れた研修
日本病院総合診療医学会の学術集会や地方の研究会において、多くの教育講演が開催されており、それを聴講し、学習する。
(2)自己学習
日本病院総合診療医学会で作成しているテキストを活用して、自主的に学習する。さらに、基幹施設(聖マリアンナ医大病院)を中心とするカンファレンスや学術活動の機会を通して、学術論文による自己学習の習慣を身につける。
3. 専攻医の到達目標(全プログラム共通)
研修期間で、以下に示す項目を完了することとする。
- (1)病院総合診療専門医カリキュラムに示された必須項目すべてと、必須項目以外の項目の7割以上に関して修得したことが確認できること(修了時に研修レポート提出と、評価試験・面接時<後述>に確認)。
- (2)研修の間に、何等かの教育活動(学生対象の講義聴講、院内セミナーや市民対象の講演聴講を含む)を経験すること。
- (3)学術活動として、日本病院総合診療医学会学術総会で1回は発表を行い、日本病院総合診療医学会雑誌に症例報告論文を1編は投稿する。
年次毎の研修計画
本プログラムでは専攻医が抱く病院総合診療医像や将来の希望に合わせて、各施設での研修期間や研修の順序を変更できる。また研修期間の途中であっても、研修プログラムの修了要件をみたす見込みがあれば、プログラムの変更は可能であり、提示したコース以外でも柔軟に対応できる。
研修に先立って、各専攻医のこれまでの研修(卒後臨床研修や総合診療専門医研修あるいは内科専門研修など)内容から、病院総合診療専門医カリキュラムに則った経験の有無を判断し、標準コースに記載したように1年目の研修施設の選択判断の基準とする。また、具体的な研修病院については、専攻医の希望と各年度の連携施設(15.研修プログラムの施設群を参照)の状況を考慮して、年度ごとに相談し決定する。
標準コース(例)
1.総合診療専門医研修期間に日本病院総合診療医学会の認定施設で2年間研修していた場合
- ①6ヶ月間 聖マリアンナ医大病院総合診療内科/救急救命センター/一般外科(週1日の訪問診療クリニックでの研修を含む)
- ②6ヶ月間 地域病院(連携施設)
2.総合診療専門医研修期間あるいは内科専門医研修期間に日本病院総合診療医学会の認定施設で1年間研修していた場合
- ①1年間 聖マリアンナ医大病院総合診療内科/救急救命センター/一般外科/放射線科(週1日の訪問診療クリニックでの研修を含む)
- ②1年間 地域病院(連携施設)
3.専門医研修の期間に日本病院総合診療医学会の認定施設で全く研修していなかった場合
- ①2年間 聖マリアンナ医大病院総合診療内科(1年間)/救急救命センター(6ヶ月)/一般外科(3ヶ月間)/超音波検査室(週1から2日)/放射線科読影室(週1から2日)(週1日の訪問診療クリニックでの研修を含む)
- ②1年間 地域病院(連携施設)


